ヒーローが飛び立つとき
あらすじ
主人公はイスラエル人の元特殊部隊員、戦地で抱えたトラウマを引きづりながら生きています。
そんな中死別したはずの恋人がコロンビアの地方紙に写っているという連絡が。そうして元同じ部隊の3人の男たちと捜索に行きます。
良かった点
1つ目にいいな、と思ったのがPTSDの内容が初めにこちらに提示されており、非常にわかりやすかった点です。
これは完全な好みになると思うのですが、時間軸の違う過去が複数個出てくるとわけわからなくなりがちです。
そのためより古い過去であるPTSDの内容はさらっと出しておき、新しい過去である恋人との死別という点に絞っていたのがわかりやすくて良かったです。
2つ目に4人の男たちの現在がきちんと描かれているという点です。
主人公ではないからぶん投げるのではなくそれぞれが抱えた問題や、そこに至るまでの経緯という点がきちんと描かれており、なぜそういう行動をとるのかということが自然に入ってきました。
3つ目に俳優さんの演技のすごさです。
全体的に言えたのですが、表情から伝わってくるずる賢さや正義感の強さという点がすさまじかったです。巨悪ではなく小さな(比較的、という注釈はつきますが)悪を演じる俳優さんの表情がとても素晴らしかったです。
悪かった点
これは悪いというかなんというかなのですが、ドラマという構成と引き込まれる内容のせいでとても時間が食われます。夜の9時から見始めていつの間にか朝になっていました。
そのため見るときは複数日に分けてみるか、お昼の間からがっつり見ることをお勧めします。
たぶん予算の都合か撮影日の都合なのかもしれませんが同じシーンが何回も出てくることがあります。その部分だけ「またか…」なんて風に感じてしまうのでちょっとそこだけは悪かった点ですかね。
まとめ&感想
というわけでまとめです。
良かった点
- 時系列が整理されている
- 登場人物の過去がきちんと描写されている
- 細かいところの演技が非常に良い!
悪かった点
- 時間泥棒のドラマ
- あるシーンの使いまわしが目立つ
という点です。感想としては全体的に非常にしっかりと構成されており、主人公の過去と向き合うシーンも描かれていたので満足でした。
こちらにぶん投げてくるドラマとかだともにょることが多いのですが、このドラマはそういったところがなく、非常にすっきりしました。
色んなサイトを見ると”シーズン1”という風に書かれているので続編も作るのでしょうか?ぜひ見てみたいですね!